誤発注・・東証の発表(1)銘柄名(コード) M-ADWAYS 株式 (2489) (2)発注取引参加者 立花証券 (3)注文の内容 a 売付け又は買付けの区別 売付け b 値段 1,670円 c 数量 2,600株 (売買単位1株) (4)売買等成立の状況 a 発注時刻 9時10分 b 取消しの時刻 (すべての数量について約定した場合はその時刻)9時11分(取消し) c 約定値段 最初の約定値段 147万円 最後の約定値段 143万円 d 売買成立の数量 1,482株(売買単位1株) コメント 立花証券は20日、マザーズに新規上場したアドウェイズ<2489.T>株式に出した 売り注文について、大量の誤発注が発生したと発表した。取り消しが間に合わず 売買が成立した注文の買い戻しをどうするかが今後の焦点になる。発行株数を 大幅に上回る売りを誤発注したジェイコム<2462.T>のケースとは異なり、買い戻す 必要がある株数は発行株数の1割弱にとどまるため、立花証券はアドウェイズの 岡村社長など大株主からの借株などで株券調達を行う考えだ。 立花証券によると、機関投資家から出されたシーディージー(CDG)<2487.Q> 株式の指値1670円、2600株の売却注文について、受注者がアドウェイズと 誤って注文、すぐに取り消したものの、1482株が売買成立した。誤注文に よって売却が確定した1482株の単価ごとの内訳は、147万円で906株、 146万円で2株、145万円で6株、143万円で568株となっている。 会見を行った立花証券の土屋副社長は誤発注が起きた経緯について「新規上場 銘柄であるために値幅制限がないうえ、(注文をはじく)発行株式数の30%以下の 数量であるため注文が通った」としたうえで、「(値段のケタ数ではなく)コード 番号の打ち間違えによって起きた。発注者がすぐに気が付き取り消したが一部間に 合わなかった」と誤発注が起きた理由が単純なミスであることを明らかにした。 注文を間違えた両銘柄の証券コードは2番違い、いずれもきょう上場した新規 公開株だったことが、ミスが起きた要因として重なったものとみられる。今後の 焦点は、受け渡し不能にならないように立花証券が、どのように買い戻すかが 焦点となる。アドウェイズ株式は、143万円で約定した後、買い気配を 切り上げる展開となり、13時10分現在で、売りが126株に対して買いが 2万0900株で、初値である147万円から制限値幅いっぱいの167万円 買い気配。大引けに比例配分されたとしても、売り株数が極端に少ないことから、 1482株をきょう中に市場から買い戻すのは事実上不可能と言える状況だ。 そのため、同証券としては大株主から借株を行い株券を調達するものとみられる。 受け渡し日となる23日までに株券を調達する必要があるものの、幸い、受け渡し 不能が懸念された昨年12月のジェイコムのケースと異なるのは、買い戻す必要が ある株数が発行株数1万5315株の1割弱であり、現実的にみても調達が 可能な点だ。 土屋副社長は「アドウェイズの岡村社長など大株主からの借株など株券調達を 第一に考える」としたうえで、「アドウェイズ関係者ときょう午後に会う予定」と している。誤発注の売買金額は21億5500万円で「今のところ、損失額については いくらになるかわからない」(土屋副社長)という。立花証券は、前期実績で経常 利益が97億円、当期利益が55億円、純資産は670億円で、今回の誤発注に よって発生する損失は吸収できるとみられる。 ちなみに、Jコムのときの、誤発注でのリアルな画面は ここ をクリックしてみてください。 特売りが出なかったこと、数秒置きに買い注文が全て食べられていくのが リアルに見えますね。そして最後の60万株近い売り。 |